関西を拠点に活動する美術家、小出麻代の個展を開催いたします。小出は日常で目にした現象や、自身の記憶、体験を軸としたインスタレーションを制作しています。展示空間を丁寧に読み解き、その特性を活かした作品は、異なる時間や場所、記憶を内包する世界を出現させ、見る者の記憶に働きかけます。展示会タイトルである「うまれくるもの」は1年間、尼崎の街をリサーチする中で目にした光景や、資料、他者の話から思い描いた、過去と未来の街の表情を丁寧に見るめることで、立ち現われる街の姿を表しています。展示会を通して、様々な「うまれくるもの」に触れ、想像を巡らせ、新たな認識を生み出す機会となれば幸いです。
【まちの中の時間プロジェクト】
本展は2015年に開催されたあまらぶアートラボ「A‐Lab」のオープニング展覧会「まちの中の時間」をキックオフイベントとする一連のプロジェクトによるものです。ヤマガミユキヒロ・小出麻代・田中健作の3名のアーティストは、前回の発表以降、『まちの中の時間』をテーマに地域の中でおよそ1年のフィールドワークやリサーチに取り組み、その成果を2016-2017年にかけて順次個展として発表します。
会期=2017年3月10日(金)-2017年4月9日(日)
開館時間=(平日)11:00-19:00、(土・日・祝)10:00-18:00
休館日=火曜日
入場料=無料
主催=尼崎市
協力=株式会社山村製壜所
【関連イベント】
対談「うまれくる場所」をめぐって
4月8日(土)15時~16時 大槻晃実(芦屋市立美術博物館学芸員)×小出麻代
【出展作家のプロフィール】
小出 麻代 Koide Mayo
1983年大阪府生まれ。
2009年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻版画分野修了。
【主な展覧会】
2012「1floor2012」、神戸アートヴィレッジセンター、兵庫
2013 個展「すいこみ はきだし ひろがる」、LABORATORY、 京都
2015「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ 2015 枯木又プロジェクト」、旧枯木又分校、新潟
2015「まちの中の時間」、あまらぶアートラボA-Lab、兵庫
2016「PAT in kyoto 京都国際版画トリエンナーレ」、京都市美術館、京都
2016「連鎖とまたたき」、京都精華大学ギャラリーフロール京都
2017「empty park」、Gallery PARC、京都
など。
小出 麻代 | プリズム | 2015
小出 麻代 | myriad flowers and grasses | 2015
会場風景
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