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A-LAB Exhibition Vol.44

白髪一雄生誕100年記念事業 関連企画展
常行三昧 Jogyo Zanmai
 
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 尼崎で抽象絵画を描き続けた白髪一雄(しらが かずお 1924−2008) の生誕100 年を記念して、A-LAB では関連企画として「常行三昧 Jogyo Zanmai」を開催します。「常行三昧」は比叡山で行われる修行の一つで、念仏をとなえながら本尊阿弥陀仏のまわりを歩き続けるというものです。天井からつり下げられたロープや柱の間の横木につかまって休むことはできますが、修行中は決して座ったり横になったりすることはできません。比叡山延暦寺で修行した白髪は、その時の様子をよく周囲に語っていたそうです。
 
 本展では、この「常行三昧」になぞらえ、櫻井類、高田マル、大上巧真の3 名が「絵」とは何かを問いながら実験的な絵画を制作し続けます。それぞれのやり方で、行為または出来事としての絵画を探究してきたアーティストたちは、ここ尼崎でどのような「絵」を見出すのでしょうか。会期中に変化していく展示を、ぜひお楽しみください。

 

  会期=2024年7月20日(土) - 9月23日(月/休)
開館時間=午前10時〜午後6時
 休館日=火曜日
 入場料=無料
  主催=尼崎市 
 
 
【出展作家】
櫻井類、高田マル、大上巧真
 
【関連イベント】
 
アーティスト・イン・ラボ
 
出展作家が会場で作品制作を行います。
 
7月20日(土) 午後1時〜6時
 
会期中の他の制作日はHP・SNS等でお知らせいたします。
 
 
<問い合わせ先>
 
A-LAB(午前10時〜午後6時) *火曜日休館
電話 06-7163-7108
 
 
*白髪一雄生誕100年記念事業について
 
 抽象画家・白髪一雄は、床に広げたキャンバスの上に絵具の塊を置き、天井から吊るしたロープにつかまり、それを素足で画面全体に展開させて描きました。全身の力を込めて描かれた迫力のある作品は観る人に強烈な印象を与え、世界的に高く評価されています。
 白髪は生まれ育った尼崎に強い愛着を持ち、83 歳で亡くなるまで当地に暮らし、制作しました。生誕100 年を迎える今年、生誕の地・尼崎においてその足跡をたどります。
 記念展をはじめ、様々な関連事業を通して、現代のアーティストたちにも影響を与えつづけるその作品の魅力を多面的に検証します。
 
<生誕100年記念事業ウェブサイト>
 
 
 

【出展作家プロフィール】*作品画像は参考画像です。

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櫻井 類 Rui Sakurai 
 
1981年 生まれ
2011年 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院博士後期課程 修了
 
抽象的な絵、ときどき相貌や生物などのかたちを描く。またライブペインティングやパフォーマンスも行う。今・ここ・在ること、を作品/ 表現として示し、そこから時間や空間が延びてゆくようなアート(おこない)を目指す。
 
【主な個展】
2011年「透明と停止」、CAP STUDIO Y3、兵庫 
2013年「ALL NIGHT HAPS/ 非線形 Non-Linear」、HAPS、京都
2016年「どこから遠くなのだろう」、galerie16、京都
2016年「半透明の鏡が立っている、遠いと近いの境」、ギャラリー島田、兵庫
2017年「何も映さない鏡に浮かぶ」、galerie16、京都 
2017年「眩しい遊び」、ギャラリー島田、兵庫 
2017年「氷塊も瓦解もO.K.」、Painting Laboratory 303、京都
2018年「つぶら/ 不思議なそのとおり」、galerie16、京都 
2019年「惑星の肉体的な魅力」、ギャラリー島田、兵庫
2019年「日を浴びる裸体」、岐阜現代美術館、岐阜
2019年「靄の中の靄」、galerie16、京都 
2020年「雨音を聞くのすけ」、galerie16、京都
2021年「明るみ/ ぬかるみ(再)」、galerie16、京都 
2021年「時が撫でる頬」、ギャラリー島田、兵庫 
2023年「姿を放す」、ギャラリー島田、兵庫
2023年「今から今へ、ここからここへ」、galerie16、京都
2023年「もりもり相貌」、GALLERY04 街区、大阪
2024年「連れゆくものが叫ぶ」、GALLERY04 街区、大阪
2024年「まばゆいシャウト、それも在り方」、galerie16、京都
 
【主なグループ展】
2011年「EMERGING2011」、3331Arts Chiyoda、東京
2012年「Art Court Frontier#10」、ARTCOURT Gallery、大阪
2012年「DRAWING LESSONS」、Galerie Aube、京都
2013年「透明な奥のほう」、GALLERY wks、大阪/CAP STUDIO Y3、兵庫
2014年「What’ s Next?」、ART ZONE、京都
2014年「KUAD graduates under 30 selected」Galerie Aube、京都 
2014年「雲の建物」、CAP CLUB Q2、兵庫 
2018年「泥と光」、784junction Cafe 
2018年「Kunstgalleriet」、オーデンセ、デンマーク 
2019年「HERE WE ARE」、kanzan gallery、東京 
2019年「プレゼンス vol.2」GALLERY niw、東京 
2020年「歳末ルンルン」ギャラリーサイハテ、兵庫 
2020年「六甲ミーツ・アート」、六甲イカスヴィラ、兵庫 
2020年「ATC アート大賞展」、アートコンプレックス・センター、東京 
2021年「語る抽象絵画展vol.11」、アートコンプレックス・センター、東京 
2021年「六甲ミーツ・アート」、六甲山、兵庫(「六甲CHANG PONG」に参加) 
2022年「言葉のアート展Forest of Words」、阪神梅田本展ハローカルチャー、大阪 
2022年「ゆらゆらゆれる記憶と痕跡」、瑞雲庵、京都 
2023年「櫻井類とオマルトヴェンザーの組体操」、バイソンギャラリー、兵庫 
 
【アーティストインレジデンス】
2016年「Videokaffe」、トゥルク、フィンランド(C.A.P.see saw seeds プロジェクト) 
2018年「Raus Stonewere Foctry (Yoshio Nakajima Arthall)」、ヘルシンボリ、スウェーデン
 
【アートフェア】
2018年「AFFODABLE ART FAIR」、ストックホルム、スウェーデン
 
【ダンス・パフォーマンス】
2017〜2020年「ダンス絵日記」(ダンス/ 文山絵真、絵/ 櫻井類)
2022年〜 「アート筋トレ」(パフォーマンス・ライブペインティング/ 櫻井類、サウンド/ なかむらゆきこ)
2023年 「六甲ミーツアート芸術散歩2023 beyond、六甲山芸術劇場(アート筋トレとして出演)
 
【参加作品】
2016年「モダンバレエ展」、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、福岡
(平田みのりバレエ&モダンダンススタジオの作品に参加。)
2022年「2022 空 そこはかとなく 刻々に」、アンサンブル・ゾネ ダンス公演、KIITOホール、兵庫
2023年 AAP アシヤアートプロジェクト「GUTAI というなにか」第二部「『GUTAI が試みた舞台空間』へのオマージュ作品『大きな大きな広がりのなかへ』試演会」、アンサンブル・ゾネ、芦屋市民会館大ホール(ルナ・ホール)、兵庫
 

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櫻井 類 | リアリズム (表) | 2024


 

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櫻井 類 | リアリズム (裏) | 2024


 

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櫻井 類 | センスの塊 | 2024


 

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櫻井 類 | センスの塊 | 2024


 

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高田 マル Mal Takada 
 
1987年生まれ 神奈川県出身
2009年 日本女子大学文学部史学科宗教学専攻 卒業
2013年〜2015年 美學校にて複数の講座を受講
2016年〜 展示・対話企画「絵画検討会」主催
2020年 1人出版社「絵画検討社」発足
2024年 京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻 修了
 
人間はなぜ、いまだに絵を描くのか。絵をめぐる人間の原初的な衝動や欲求を探るうえで、「絵画」を物質的なひとつの形式ではなく人と人のあいだで起こる出来事として捉え、ごく個人的な描写と記述、公の場におけるそれらの伝達と誤読のなかで何が起こっているのか実践を通して考え、絵を描く行為の私的さに付き合い続けている。
 
【主な個展】
2016年「船と人」、HIGURE17−15cas、東京
2022年「知らない言葉で なんども祈る 複製が」、NADiff window gallery、東京
2022年「祈りの言葉は今日も同じかたちをしている」、soko station146、東京
2023年「向かって行く線、朝の挨拶」、JITSUZAISEI、大阪
2024年「この花、ダリア、ダリア、ダリア、」、NADiff window gallery、東京
 
【主催企画】
2016年「絵画検討会2016」、TURNER GALLERY、東京
2018年「絵画検討会2018」、東京、新潟、福岡の5箇所で展示を同時開催
 
【出版】
2020年 編著『21 世紀の画家、遺言の初期衝動 絵画検討会2018』、絵画検討社
2022年 編著『忘れられない絵の話 絵画検討会2020−2021』、絵画検討社
2024年 編著『祈りの言葉は向かって行く線、今日も同じかたちをしている朝の挨拶』、絵画検討社
 
【受賞歴】
2015年 第13 回グラフィック1WALL 審査員奨励賞(佐藤晃一選)
2022年 第27 回日本藝術文化財団奨学生
2024年 アートアワードトーキョー丸の内2024 グランプリ
 

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高田マル | 向かっていく線、朝の挨拶 | 2024 | 撮影:大竹央祐


 

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高田マル | この花、ダリア、ダリア、ダリア、 | 2024 | 撮影:間庭裕基


 

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高田マル | この花、ダリア、ダリア、ダリア、 | 2024 | 撮影:間庭裕基


 

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高田マル | 向かって行く線、朝の挨拶 | 2023 | 撮影:間庭裕基


 

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大上 巧真 Takuma Oue 
 
2000年 生まれ 大阪府出身
2023年 京都芸術大学 美術工芸学科 卒業
2024年 京都芸術大学大学院 在籍
 
可変的な人体を目指すことで、世界との対峙方法を変えられるかの試みをしている。
自身の物理的な身体や縄張り、そしてそれらの動きの痕跡などを手がかりに物語を始める。
 
【主なグループ展】
2021年「ワームホールでエキゾチック囲い」、alternative space yuge、京都
2021年「RENACER」、神戸元町歩歩琳堂画廊、兵庫
2021年「SEPT」、荒川河川敷、東京
2021年「on the river」、多摩川河川敷、東京
2023年「ウサギ・ハチドリ・ホムンクルス〜新しい地平の作り方〜」MEDIA SHOP gallery、京都
2024年「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024」、京都国立博物館、京都
2024年「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」、WHAT CAFE、東京
 

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大上巧真 | blueprint | 2023 | 撮影:Ryusei Okada


 

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大上巧真 | blueprint | 2023 | 撮影:Ryusei Okada


 

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大上巧真 | blueprint | 2024 | 撮影:Kenryu Gu


 

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大上巧真 | blueprint | 2024 | 撮影:Kenryu Gu